le livre

江國香織って読んだことないなあと思って、懇ろにしている古本屋に先ほど行ってきた。偶然にも2冊見つけた。『きらきらひかる』と『こうばしい日々』。どちらも題名は聞いたことある。『きらきらひかる』のほうはドラマ化されていたし、何かの文学賞もとって…

最近出たアルンダティ・ロイの『誇りと抵抗―権力政治を葬る道のり』(集英社新書)を読んだ。岩波から出た前作のポリティカル・エッセイ『帝国を壊すために』は、未読なのだが、おそらく、筆者のトーンと主張の内容は変わらないだろう(『帝国を壊すために』の…

私の愛読書の一つに、リルケの『マルテの手記』がある。これはいつも手元においている。ぱらぱらとめくってぼんやりと感慨にふけるのである。異国の地フランス、それも、何も頼るものも友人もいないパリのごみごみとした喧騒の中で、死を意識しながら孤独の…

『敗北を抱きしめて』ISBN:4000244205、ISBN:4000244213がかなり面白い。いずれ書評します。

ジョージ・モッセ 宮武美知子 訳『英霊』柏書房 2002 ISBN:4760122176 人は「戦争」をどのように内面化するか。「戦争」の痛みを人はどのように受けとめるか。そこで構築された「記憶」はどのように後の世代に伝わるか。『英霊』はそのような問いに答える最…

スタンダールの『パルムの僧院』の上巻のみ読了。スタンダールは『赤と黒』のみ高校生の頃読んだっきりで、遠ざかっていた。ゼミでの発表も終わり、少し手の空いた今のうちに、気分転換も兼ねた趣味的読書のうちの一つなのだが、非常に楽しんでいる。久しぶ…