第二回目(ぜひ前回の日記から読んでみてください)


 前回、3人の先生に「受け入れ承諾書」をお願いする手紙を送ったと書きましたが、今回は、その中で最も愛想の悪かった先生の対応について記しておきます。

 その先生は、モンペリエ第三大学にいらっしゃいます。彼女は、地方経済史に最も力を注いでいらっしゃいます。僕が中心におべんきょしているのは、文化史で、先生のご専門とは違うのですが、先生にも文化史の研究はないわけではなく、また、対象としている時代が似ていること、ぼくの関心の一つである葡萄酒についての研究を精力的にやってらっしゃることから、先生に指導希望の手紙を出しました。

 先生の返事は、今もう一度調べてみると、僕が手紙を出してから、10日後にEメールで受け取りました。そこには、5行くらいで、マスター課程の責任者にぼくの承諾書をすぐに渡したこと、2006-2007年度の過程に受け入れてもかまわないことが書かれていました。

 僕は留学を来年の10月から考えているので、受け入れの希望年度は、2007-2008年度となります。しかし、先生は、勘違いしたのか、僕の手紙をちゃんと読んでないのか、僕のことを今年の10月からの登録を希望する学生だとみなしてしまったようです。

 まちがっていることを指摘しようかと思ったのですが、そのころにはすでにトゥールーズから封書で手紙をいただいており、モンペリエの大学はどうでもよくなっていました。この大学の先生にどう返事を書こうかと考えていると、先生が手紙を渡した「マスター課程の責任者」の別の先生からEメールが届きました。

 そこには「受け入れ承諾書」を手紙でこれから送りますとだけ書かれていました。僕はその返事に、年度が間違っていること、トゥールーズからすでに「受け容れ承諾書」が来ていてモンペリエ第三大学に行くかどうかわからない旨を一応書きました。

 それから次の日にEメールで返事がすぐ来て、そこでは、間違いを直したこと、大学を選ぶのは貴方の自由で、とりあえず「受け入れ承諾書」を送るということをおっしゃってくれました。

 僕は3つの大学に「留学を受け入れてくれ」と無茶な要求をこっそりしていて失礼かなと思っていたのですが、そのことを打ち明けても、少なくともこの先生はなんとも思ってないようでした(もちろん、失礼な輩だと思われているのかもしれないのですが)。

 で、一週間位してからその承諾書が届いたのですが、5分くらいで書いたような手書きのものでした。文章量は5行くらいだったのですが、判読するのに相当時間がかかりました。こんななぐり書きのようなものでも、フランスでは、正式な書類として承認されるんだろうか?そんなことを考えさせられるものすごく汚い字でした(フランスではこの汚さは普通の汚さなのかもしれませんが)。



次回は、エクス=アン=プロヴァンス第一大学の先生の対応について書きます。