cinna85mome2004-06-23


今年の9月から来年の1月までフランスへ留学が決まっている私と、同じくフランスに10月から留学予定の先輩、9月から来年の6月までドイツに滞在予定の後輩、の3人の送別会を、研究室の学友らと先生がやってくれるらしい。私は、授業の始まる1ヶ月前くらいにフランスに到着して、パリの図書館やヨーロッパを旅しようと思っており、7月末には日本を出発するため、送別会は7月の中旬ごろになりそう。

 大学院生になるまで、あまり友人と呼べるような人は少なく、まして送別会なんてやってもらえるなんてそれまでの私を考えればちょっと想像できない。学友らの温かさに触れ、非常に喜んでいるのだが、それだけに動揺もしている。軽くスピーチみたいなことをやらされるんだろうなあ、今から考えておかなくては(はりきりすぎ!?)。

 これは今でも悩んでいることなのだが、他人との距離のとり方がよくわからず、友達を作るのにこれまで苦労してきた。心の奥底には、別に友人なんていなくても結構、という冷めた気持ちと、会話を楽しみ、お互いに共通に「理解」しあうことによって「一時の」孤独を癒してくれる友人の優しさに触れたいという、ウェットな気持ちが両方ある。これまであまりにも前者に偏りすぎていた。どうせ自分は理解されないだろうという、どこか調子に乗った考えを持っていた。そういう自意識過剰で自堕落な態度を是正したいという私の小さな試みが、「送別会」という成果を生んだことは良いことのような気が今はしている(もちろん、「送別会」なんていうのは、ある種の「儀式」のようなもので、ゼミ単位でやらなくてはいけないという「義務」感の産物であるかもしれない。私は「友人」ができたと、勘違いしているだけなのかもしれない)。