アレ

 例のアレがやって来てしんどい。そんなときは音楽を聴く。スピッツのなかで、いちばん好きなアルバム、『三日月ロック』。その中でもこの曲がものすごくいい。

川を渡る/きみが住む街へ
あいたくて/いますぐ/飛び跳ねる心で
水色のあの街へ

(「水色の街」)

川の向こうに「きみ」がいて、そこは「水色の街」。街全体が水色に彩られているなんて、なんてきれいなんだろうとおもう。多幸感のあまり死んでしまうかもしれない。

それでも、こう感じ取ることができる一瞬を何としてでもつかみとりたい。家事をしているときも、本を読んでいるときも、用事を押しつけられたときも、あらゆる場所で、あらゆるときに、「きみ」を見つけ出したい。常にそう思う。そういう生を送ることができるよう努力しよう。絶対に。

三日月ロック