先日、先生と面談したのだけれど、そのときに、今年中に修士論文をもう一度まとめなおして、査読者のいる雑誌に投稿しなさいと言われた。そういうふうにするもんらしく、先輩がおっしゃっていた通りの忠告を受けた。『史林』(京大)か『西洋史学』(阪大)か『史学雑誌』(東大)のどれかだろうが、さて、どこにしようか。

 留学の件についても忠告を受ける。普段からおっしゃってることとあんまり変わらないのだが、なるべく早いうちに決めてしまいなさい、とのこと。はいと答えて、今のところ希望している先生を1人挙げてみる。その先生はパリの大学の先生なのだけれど、パリの先生は、どうも、あまり面倒見がよくないらしい。ほんとなんだろうか? パリは学生が地方の年に比べると多く集まるし、さらに、ぼくの考えている先生は、著作のたくさんある有名な先生で、忙しいとは思うのだけれど、だからといって、地方の大学を選んでしまうと、史料面でちょっと支障をきたすような気がする。学生数の少ない地方の大学の先生が忙しくないとも限らないし、学生が少ないからと言って、その先生が面倒見がいいということには必ずしもならないだろう。

 国立図書館BNF)を筆頭に、史料のアクセスが比較的スムーズにいくパリに比べ、地方の都市は、その面で非常に便が悪い気がする(一度同宿したことのある、仏史専攻のイタリア人歴史学徒もそう言っていた)。グルノーブルの大学には、19世紀末の『官報』(Journal Officiel)さえなかった。地方都市に行くとすれば、比較的大きな都市、トゥールーズとかストラスブールとかリヨンにいけば、『官報』はあるのだが、ぼくの読みたい他の史料はどうなってるんだろう。リール化されているんだろうか。アクセスは簡単なのだろうか。よくわからないので調べて見なければならないのだが、地方の大学は、この意味でリスキーだし、どうしようか。

 受け入れる留学生も、フランス人学生も沢山いるけれど、彼らに対してはむちゃくちゃやさしくて時間を沢山とってくれるパリの大学の先生なんていないんだろうなあ。もう少し考えてみなくては。

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