結果発表

長い間更新できずにいて、久しぶりなのだけれど、今日は、3週間前くらいに発表された、博士後期過程に入学を認めるか否かの結果について書いてみようと思う。

結論から先に言うと、合格だった。

多数のノーベル賞受賞者とレイプ魔で有名なこの大学の院のシステムは、他の大学院についてはあまり知らないのだけれど、少し変なように思う。

たとえば、博士前期過程(修士課程)を修了した後、後期過程に進みたい者に対して、筆記試験は課されない。後期過程への入学者をどうやって決めるのかというと、大きな位置を占めるのは、修士論文の出来である(と言われている)。そのほかには、平常評価もそこに含まれている(らしい)。平常評価とは、勉強会やゼミのときに、発表者に対して有益なアドヴァイスをしてあげているかどうか、とか、今後の研究の展望などである。どうも具体的な評価の基準が定められていないようで、非常に不透明なのだ。

修士論文の試問は、今月初めにあった。その際、僕の修士論文は、割と評価してもらえた。面白いと言ってくれる副査の先生もいた。ただ、僕の指導教授には、「意外によくできている」と微妙なことを言われていた。

つまり、彼の考えは、普段の僕は優秀だとは思わないけれど、提出された論文は、それに反して良かった、ということになる。要するに、平常点はあまりたいしたことないが、修士論文はまあまあだということ。

こういうことを言われて、試問の後、結果発表の日までびくびくしていたのだけれど、なんとか受からせてもらえてよかった。修士課程という「試用期間」がやっと終わった。「君はもう要りません」と言われずにすんだ(実際に言われた人もいる)。この大学にこれからもお世話になっていくことが決まった。

とりあえず、一安心と言いたいところなのだけれど、これから先、大変なことがいろいろあって憂鬱だ。

リストアップしてみると

・留学先を探す/僕を受け入れてくる教授にアポイントをとる
・そのために必要な書類を作成する
・フランス語能力をいっそう向上させる
・博士論文を書く、そのための膨大な調べもの
・日本で学位をとる
・フランスで学位をとる(?)
・就職先を探す


最後の3つは、5年後は無理だとしても、7,8年後くらいにできたら万々歳の、長期的な目標と言ったほうがいいのかもしれない。フランスで博士号取るとなると相当難しいだろうなあ。それでも、最低、前者4つには今から取りかからなければならない。

正直にいって、修士課程に入るまで、「学究生活」(大袈裟だ)というのを甘く見ていたのかもしれない。学部のとき、先生方に大変だからやめたほうがいいよ、と言われ続けた意味が、ようやくわかってきた。ある程度、しんどいのは覚悟していたけれど、ここまでとは思わなかった(もちろん、何をやるにしても、それなりに全力でやれば、しんどくないことなんてないのだろうけれど)。

それに、今日、入学を認めてもらえたからと言って、ここで終わりではない。すでに20代の後半に一歩踏み出している僕の今の年齢を考えると、しっかり腰をすえてやらなければ、あとあと大変なことになる。30過ぎて大量に血を吐くことになる。そんなことになるよりは、小出しにして吐いていくほうがましなんだろう。吐く血の総量は、結局、同じだとしても。


猛烈にみっともない文章ですが、今後ともどうぞよろしくお願いします。よろしくおねがいします、というのは意味がよくわからないので、いいのが思いついたら後で書き直そう。