DALF C1


先月の11月に、DALF C1の試験があった。DALFというのはDiplôme approfondi de langue française の略で、フランス語の語学力に関する資格である。フランスの大学の学部に入るには、語学試験が義務づけられているらしく、この資格を持っていれば、それが免除されるとの事。

DALF C1というのは、DALFをこれまで受験したことのある人には聞きなれない名前だろうが、今回の11月の試験で新方式に変更になって、こういう名前になった。旧方式のDALFに相当するらしい。旧方式のことは、僕は全然知らないのだが、よくなった点を一つだけ書くと、旧方式では、DALFの試験を受けるために、DELFという一つ下のグレードの資格を持っていないとだめだったのが、新方式では、DELFを持ってなくても、受験できるようになったということ。


DALF C1(旧方式のDALF)は、フランスの大学院に入学したい場合は、持っていた方がよい資格であると言われている。持っていた方がよい、というのは、別になくても入学を許可される場合もあるし、そのときに行われる、大学院の語学試験に合格すれば、DALFなどもってなくても良い場合もあるということ。グルノーブルに留学していたとき、そこで修士課程に在籍している知り合いは、DALFをもっていなかった(旧方式のAccès au DALFという資格しかもっていなかった。これで入学を許可されたらしい。)

この辺は大学次第なので、さまざまなのだけれど、入学するためにDALFをもっていて困ることはないと思う。


ただ受験料が10000円もするので、受けるのに気が引けるのだが、あとあとのことを考えると、まあいいやとおもって受けることにした。

でも、11月のこの試験の直前まで、自分の修士論文の最終発表があって、ほんとに全く何の準備もできなかった(最終発表は、教授陣の都合で、予定より2週間も前倒しにされた)。発表が終っても、その時指摘されたことばかり考えていたので、他のことが頭に入らなかった。

で、まあ散々の出来で、泣きながら帰ってきたので、記憶から抹消していたのだが、今日、その合否の通知が届いていた。試験後約2ヶ月で送ります、とのことだったが、1ヶ月くらい早かった。中をあけてみると、


なぜかしらんが、通ってた。admisと書かれてある。


DALF C1の試験の内容は、詳しくはここの下のほうにかかれている。4部門中自信のあるものはどれもなかった。印象に残っているのは、2つ目の読解のテストでは、Paul Valéryの文章が出たこと(試験問題は全部回収されてしまって持って帰れない)。読解のテストで、「筆者は〜〜と言っているが、なぜですか」という理由を聞く質問がいくつかあって、僕はこの「なぜ」を聞く問いがめちゃくちゃ嫌いで、いつもとおんなじでどこまで書いていいのかよくわからなかった。

どの問題も、全然時間が足らなかった。相当急いで取り組むことを頭においておいたほうがよいと思われる。三問目のサンテーズなんて、ほぼ無理。ものすごく稚拙な文章しかかけなかった。この問題、どういう評価基準で点数をつけているのか全然分らない。とりあえず、文法ミスがなければ、文章が稚拙でもかまわないのかしら。まあ、このへんは、大学受験の英作文と同じで、簡単な文章で、ミスをなるべく減らすというのがよいのかもしれない。

覚えていることはそれくらいである。どうもたよりないが、「なかったこと」にしていたのだから仕方ない。

合格点はどうも100点満点中50点だったらしく、それをかろうじて越えていた。試験中も自分の論文のことが頭に若干あって、試験にあまり集中できなかったということがあったとしても、あまりにも悪い点なので、もっともっとおべんきょしなくてはならない。

フランス語のおべんきょっていっても、フランスのテレビ放送のニュース(例えば、TF1のニュースとかFrance 2のニュース)を見るとかくらいしか普段やっていないので、これからはどんどん書く練習をしようと思う。

「なんでもいいからとりあえずフランス語で書く」。来年の目標にしようと思う。