Live 8
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050703-00000007-reu-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050703-00000031-sanspo-ent
ライブ8とは公式サイトによれば、以下の主旨で行なわれるイヴェントである。
7月6日−9日にスコットランドのグレンイーグルズで主要国首脳会議が行われるとき、世界の首脳陣に貧困を過去のものにすることを要求する「正義への長い道のり」を始動させるための、世界中で同時におこるアクションの一部である。7月2日、東京、ロンドン,フィラデルフィア,パリ,ロ−マ,ベルリン,トロント、ヨハネスブルグ、エディンバラ、そして日本で、何百万もの人々が、貧困にあえぐ人々に対する債務の帳消、支援金額の倍増、公正な貿易ルールの実現を求め、声を合わせて団結する。
ライブ8は世界中の人たちに呼び掛ける − 2005年、私たちが求めるのはあなたのお金ではなく、あなたの声なのだと。
東京、パリなどの世界9カ所で、「チャリティー・コンサート」が開かれていると書くと、どうも正確ではないようだ。「ライブ8はチャリティーではない、公平を訴えるものなのである」とのこと。
東京のコンサートでは、ビョークやドリカム(「白いブレーキランプ5回点滅 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」高校生のころ合唱コンクールで歌わされた)、RIZE(クドカンの『池袋ウエストゲートパーク』に出ていた)らが出演(他のバンドは知らない人らばかりだった)。東京のコンサートは盛り上がっているのだろうか。ぼくはル・モンドの記事を読むまで、France2のニュースを見るまで、ライブ8の存在も東京でもこれが行なわれることも知らなかった。
20年前の「ライブ・エイド」のときのWe are the worldみたいな歌は今回は用意されているんだろうか。
ル・モンドの関連記事を読んでいたら、参加を拒否したデーモン・アルバーンのBBCのインタヴュー時の興味深い発言を発見した。
ブラック・カルチャーは俺らの社会の一部になってる。こんなことはいままでになかった。なのに、どうしてこのプログラムはこんなに英米化されてるんだ?/どうしてこのプログラムには英米のアーティストばかり参加してるんだ?アフリカのためにコンサートをやるなら、アフリカをのけものにしていちゃだめだ。ライブ8でアフリカは身近なものにならない、アフリカは病気の土地、弱った土地として扱われている。
"Plus que jamais, la culture black est partie intégrante de notre société. Alors pourquoi le programme est-il si anglo-saxon ? Si vous organisez un concert pour l'Afrique, il ne faut pas lui fermer la porte. Live 8 ne nous rapproche pas de l'Afrique, il la traite comme un endroit malade et fatigué."
「アフリカ」をどう捉えるかという問題。
「アフリカ」を病気の蔓延する、貧困に苦しむ土地としてのみ、想像してしまっていいのか。
デーモン・アルバーンのような「スター」が参加を拒否することは、果たして正しい選択なのだろうか。
慈善を目的とするこのようなコンサートは、よく「白人」の「偽善的」な「売名行為」として陰口を叩かれるが、このような批判をくり返すだけでよいのか。
考えるべき点はたくさんある。