cinna85mome2005-06-24

毎週金曜日午前はフランス語を習いに行っている。先生がNHKの衛星放送第2からビデオに録画してきたFrance2のニュースを見て内容を把握し、討論(というほどしっかりしたことはみんな話せない)のようなことをする。

アナウンサーやジャーナリストが何を言っているかは、初めて耳にして、大体7割くらいはわかるのだけれど、町の人がものすごく早口で話すことは、半分くらいしかわからない。きれいな発音ならだいたいわかるのだが、ちょっとこなれるとかなりきつい。やばいなあ。

それはいいとして、今日は、パリのカフェレストラン・ブラッスリーの経営者がこのごろ変わってきているということについてのニュースだった。

もともとパリのブラッスリー(brasserie)やバー(bar-tabac。立ち飲みのカフェも含まれる、というか多くはこれのことか)は、僕も何かで読んだのだが、オーヴェルヌ地方出身の人が経営しているのがほとんど(ニュース中では20年前では8割を占めると言っていた)だったのだが、ここ最近は中国人の経営者が業界の4分の1を占めるまでになっており、オーヴェルヌ地方出身の人が営むところはすでに5割くらいになっているらしい。

僕がパリにいたとき利用していた飲食店で中国人が働いているのは見たことがなかったのだが、働いている人が白人だっただけなのかもしれない。ニュースでは、料理をつくるのもウェイトレスも、中国人もしくはアジアから来た人で営んでいる様子が映し出されていた。

パリに行ってたまたま入ったカフェやブラッスリーに中国人しか働いていないという状況がもっともっとひろがれば、それはそれで興味深いと僕なんかは思うのだが、そう発言したところ、「パリなのにそんなのはおかしい」と言い返された。「おかしい」(bizarre)というのはいったいどういう意味かと問い詰めようかと思ったが、めんどくさがられると思ってやめた。で、その人たちが、別に聞きもしていないのに口をそろえていっていたのは、「これは人種(差別)主義(racisme)ではない」ということ。ある人は「中国人がパリを征服していく」(Les Chinois vont conquérir de plus en plus)と言っていた。こういう言い方もどうかと思う。悪意がないだけに余計に。

France2では(TF1でも)中国関連のニュースが最近増えている。このことについてはまた今度。


+追記+このニュースは5月24日France2で放映されたものです。