ゴッホ展

cinna85mome2005-06-12


昨日のゴッホ展はかなりの盛況ぶりで、入場制限をおこなっており、入るのに20分くらい並んだ。それでも館内はものすごく混雑していて、1枚の絵を見ようと思えば、10人くらいの頭が先に目に入るくらい。

点数は思っていた以上に多く、ゴッホのほかにも、パリ時代に影響を受けたとされる、ピサロシニャック、モネなど印象派画家の作品も少し展示されていた。ゴッホの手紙を読むと、とくにアルル時代は、印象派の色彩を彼は常に超えようとしており、影響を受けていたとしても、彼には常に印象派に対しては批判的なまなざしをもっていた。後期の作品は、生々しく毒毒しくそれでいて、奇妙なくらい鮮やかな色調をたたえたものばかりだ。印象派の健康さはすでにない。

4年前に一人でヨーロッパを旅行した折に立ち寄った都市のひとつ、アムステルダムでヴァン・ゴッホ美術館に行ったことがあり、そこでみたものにも再会できた。結構覚えているもんだ。

今回の特別展示の目玉作品の一つ、「夜のカフェテラス」は、僕のもっている画集よりも色調がやや明るくやはり想像していたとおりではなかった。煌煌と輝く前面のカフェ。転々と散らばる星を受けとめ、重く暗い家々の影と均衡する、海のように青くたたずむ夜空。


この作品を実際に見ることができただけでも満足した。


去年の8月にアルルに実際に足を運んだ際、今も同じ場所に残るこのカフェに行ってきた(上の写真)。ゴッホが描いたこのカフェは実際は黄色ではなかったにもかかわらず、黄色に塗りなおした模様。ゴッホファンの「巡礼地」のひとつであるここ「Le Café La nuit Café Van Gogh」の珈琲の値段は、料金表には書いてなかったが、menuは12,50ユーロと14,50ユーロの2種類。