マイケル・ウォルツァー『寛容について』

 寛容をもって接することと寛容をもって接せられることは、(…)民主的な市民の仕事である。それが簡単な仕事であるとか、取るにたらない仕事であるとはわたしは思わない。寛容それじたい、あたかもそれがわたしたちが同胞にすることのできる最低限のことであり、彼(女)らが有する権限の最小限であるかのようにあつかわれて、過小評価されることがしばしばである。(10ページ.)