テニスとフィガロ・ジャポン(たまたまフレンチつながり)

昨晩の全仏オープン女子決勝は、思っていた以上につまらない試合だった。ピエルスがミスしすぎ。2セット目は別のことをしながらちらちらテレビの画面を眺めるという、不届きなことをやってしまった。昨日みたいな試合であれば許されると思うのだが。

「悲しい、もっといい試合がしたかった、長い間ここ[決勝のコート]にきたことがなかったから(仕方ないわ)…」と涙を流しながらピエルスはこうコメントしていた。

エナン=アルデンヌは病気で2年くらい療養しており、復活を印象づけた。裏で夫に抱きつき優勝を喜んでいた彼女を見ていると、ちょっと泣けてきた。


今日はセブンイレブンで『フィガロジャポン』6月20号を買う(http://www.fujisan.co.jp/Product/1241294)。最近女性誌を読んでなかったのと、「話題の新作も永遠の名作も フランス映画はお好き?」とのコピーがちらりと目に入ったから。手に取ると「中森じゅあん算命学スペシャル 05年下半期幸せ運の見つけ方。」のコピーも。幸せ運なんて知らないし見つけたことないぞと思い、買いました。

女性誌の記事中の表題はおもしろいのが多いが、『フィガロジャポン』もなかなかのものだった。「Like a Bride 少しだけウエディング、が気分。」とか、「Ride on the Mode 英国的おしゃれレース開幕!」とか上級者向けである。まだまだぼくも甘いと思わされる。

「ロマンティック気分は、プレ・コレクションから。」とかもう全然意味がわからないけれど、無論こういうキャッチコピーに意味を探そうとする方がナンセンスなのだろう。ほとんどの題に句点(。)がつけられていても、その理由を聞いてはならない。

占いをやろうと思ったのだが、「「生年月日」から算出した主精」なるものを、表を見て調べるのがめんどくさくて結局やってない。ぼくはこうやってどんどん「幸せ運」を逃していくのだろう。

映画特集は、現在人気のある映画作家3人のインタヴューがあったり、シネフィルの選ぶお勧めフランス映画3本の特集記事が組まれていたり、なかなかおもしろかった。ちなみに、ヴェンダースは『暗くなるまでこの恋を』(トリュフォー)と『気狂いピエロ』(ゴダール)と『トラフィック』(タチ)らしい。ヴァルダは『ブルジョワジーの密かな愉しみ』(ブニュエル)、『愛の記念に』(ピアラ)、『Le Captive』(アケルマン)らしい。他にもいろんな人が推薦していたけれど、ちょっと書くのがめんどくさくなってきた。


上記のサイトでは『フィガロ・ジャポン』がこう説明されている。

「わたし流きれいな生き方」を追求する女性たちに支持されてます。
FIGARO japon が大切にしているもの_それは、洗練された上質な世界観。「トレンドに流されず、自分らしいスタイルを探したい」女性たちへ、モード、カルチャー、旅、インテリアなどの様々なジャンルの情報を「ファッション」の視点で発信します。中でも、都市を切り口鮮やかに紹介する「全マップ」シリーズ。パリ、NY、ミラノ、ロンドンそして東京と、生まれ変わりの早い都市の最新情報から、そこに住む女性達のライフスタイルにいたるまで、まるごと1冊エリア特集として大好評のシリーズです。


結局そういうことである。「わたし流」も「きれいな生き方」も追求していない(というか追求しようにも意味がわからない)、「女性」でもないらしいぼくに対しては、この雑誌を支持させる気がさらさらないらしい。まあ当たり前の話なんだが、残念。