上野千鶴子氏

毎日新聞6月7日付夕刊(大阪本社発行)に「ファッションが女性主導の時代へ」との表題がついた記事があった。そこに上野千鶴子さんが寄稿していた。「パンスト」が女性の「性についての自己決定できるツール」のひとつというのは理解できるが、納得できない、というかいまいち理由がよくわからない箇所があったので記しておく。

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英国生れのミニが、日本でブームとなったのは日本という文化的文脈と切り離せない。日本では、「女性性」が少女性や幼女性と結びついている。外国では成熟した女性が欲望の対象になるのと対照的だ。ミニが定番化した背景には日本女性の幼児性願望と、他方に日本男性の幼女指向があると思う。特に女子高生の制服の中にミニが定着したのは、彼女たちに大人になりたくない願望が強いからだろう。体は成熟しているのに幼女の格好をする。性的挑発と幼児性が同居しているのが日本型のミニの消化の仕方だった。


「日本女性の幼児性願望」というのは定説なんだろうか。女子高生は「大人になりたくない」から「ミニ」のスカートをはきたいのだろうか。このへんは考えたことがなかったので、自分なりに考えを深めたいと思う。べつに深めなくてもいいんだけれど。